客室乗務員には保安要員・サービス要員の顔があります。

今回は保安に関するお話しです。

CAは音や匂い、物事の状態において敏感でなければなりません。気づきのアンテナを常に持っていることが必要です。

客室内で起こる事象の第一発見者であり、第一処置ができるのは客室乗務員だけだからです。異常は早い段階で察知したほうが影響や被害が少なく済みます。

例えばどのようなことに気をつけているのか。匂いを例に説明しましょう。飛行機内が禁煙になってしばらく経ちますが、タバコを吸ってしまう方は存在します。地上ではタバコの匂いひとつで大騒ぎすることは滅多にありませんが、飛行機内の場合は異なります。タバコの火が何かに燃え移り火災が起こると緊急着陸をする必要性が出てくるからです。

以前、キャビンのお手洗い(CAはラバトリーと呼びます)がなんとなくタバコの臭いがする気がするということがありました。その際は他のCAにそのことを共有し、臭いを確認したり、お手洗いの中にあるゴミ箱の中にタバコがないかをチェックしたりしました。幸いゴミ箱の中には何もなく、その臭いはCAの思い違いではありましたが万が一を想定して行動することがCAには必要とされるのです。

このように日頃から周囲をよく観察することで物事のレギュラー・イレギュラーやノーマル・アブノーマルな状態に気がつくことができます。

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